しゅわしゅわ

おいしーね、

ちゃぷちゃぷ

「表面張力」と言う言葉が頭に浮かんでいる。

同時に某マンガの絵も頭に浮かぶ。

なみなみと入った紅茶のカップ、指でつんと触れると少し溢れて、でもまたすぐにカップの中はいっぱいになってしまう、そんな感じ。

溢れても溢れてもいっぱいになるので、自分も誰かもつつくけど、なかなか無くなってはくれない。

でも、今日が終われば溢れなくなるので、したくもない贅沢、カップを気まぐれに突いたりスプーンを突っ込んだりしてぼんやりしている。

紅茶の表面にうつる今日の私、あーあ、可愛いなぁ。

アイシャドウも睫毛もいい感じよ。

もっと可愛くなるよ、きっと。

だってこれからたくさん推しの現場に行くのだ。

世界でいちばん素敵な推しを観に行くのだ。

かっこいいなぁ、推しの人。

ジョッキを掴んでビールを飲む。

あーあ、かなしーや、今日だけ、今日だけ。